夏前に行うエアコンのチェックリスト
賃貸物件のエアコンは、備え付けの設備であることがほとんどです。そのため、ご自身でできることと、管理会社や大家さんに連絡すべきことの区別が重要になります。
1. 試運転
まずは、エアコンが正常に動作するか試運転を行いましょう。これは、賃貸物件でもご自身で問題なく行えます。
- 運転モード: 冷房
- 設定温度: 一番低い温度(例: 18℃)
- 運転時間: 30分〜1時間程度
試運転中に、以下の点を確認してください。
- 冷風が出ているか: 設定温度通りに冷風が出ているか確認します。
- 異音・異臭がないか: ガタガタ、キュルキュルといった異音や、カビ臭い、酸っぱいなどの異臭がしないか確認します。
- リモコンの動作: リモコンのボタンがすべて正常に機能するか確認します。
- ドレンホースからの排水: 室外機のドレンホースから水が排出されているか確認します。排水がない場合は、詰まっている可能性があります。
2. フィルターの清掃
エアコンのフィルターは、ご自身で清掃できる範囲です。ホコリや汚れがたまると、冷房効率の低下や電気代の増加、さらにはカビの発生原因にもなります。
- 取り外し: フィルターを取り外します。取扱説明書を参考にしてください。
- ホコリ除去: 掃除機で表面のホコリを吸い取ります。
- 水洗い: 汚れがひどい場合は、水洗いし、完全に乾燥させてから元に戻します。
3. 室外機の確認
室外機は、ご自身で動かしたり分解したりはできませんが、周囲の確認は行えます。
- 吹き出し口の確認: 室外機の吹き出し口周辺に段ボールや植木鉢などの障害物がないか確認します。物があると空気の流れが妨げられ、効率が低下します。
- 汚れの除去: 室外機の表面や周辺にホコリや落ち葉などが付着していないか確認し、あれば取り除きます。
こんな場合は管理会社・大家さんに連絡しましょう
試運転やフィルター清掃で改善が見られない場合や、以下の症状が見られる場合は、すぐに管理会社や大家さんに連絡してください。賃貸物件の場合、エアコンは貸主の所有物であり、修理費用は原則として貸主負担となるため、勝手に業者を手配しないようにしましょう。
- 試運転で冷風が全く出ない、または非常に弱い場合
- 異音や異臭がひどく、清掃しても改善しない場合
- エアコン本体や室外機から水漏れが発生している場合
- リモコンが効かない、表示がおかしいなど、リモコンの不具合が見られる場合
- ご自身での清掃が難しい場合や、フィルター以外のエアコン内部の汚れが気になる場合
早めに連絡することで、修理に時間がかかった場合でも夏本番までに間に合う可能性が高まります。 快適な夏を過ごすためにも、今のうちにエアコンのチェックを済ませておきましょう!